平成25年度まつだの四季フォトコンテスト結果

総評

　1年は早いもので春の桜の季節も間近になり、これからの季節は写真愛好家にとっては時機到来、今年こそは傑作をと意気込む頃となりました。まずは今回の入賞作品を見ていただきたいものです。

　今年の応募は一般の部210点、ジュニアの部3点の応募の中から選考して入賞作品を選びました。まつだの四季ですので春は桜まつり、夏は花火、冬はイルミネーションの写真が多く、いずれも力作でした。デジタルカメラを巧みに使って、色合いも極端に悪い作品は少なくなりました。松田町の写真ですので、類型が多いのは毎年のことですが、その中でも写真の構成や新しいアングル、シャッターチャンスなどを選考の基準に選定しました。

　選外の作品の中にも、もう少し構図や自分の意図した色合いなどに配慮すれば入賞になる惜しい作品が多く見られました。来年の作品に期待したいものです。

公益社団法人 日本写真家協会会員　西岡 修

推薦

　この作品の良さは画面から楽しさが伝わってくるのが一番の特長といえます。この写真をよく見ると、右の親子連れと滑り台の子どもの表情や満開の桜の中の雰囲気、的確なシャッターチャンスの捉え方などが、この写真の楽しさを感じさせる主な要因で、特に優れた作品。

特選

　松田のイルミネーションの会場にある少女像をテーマにした作品で、撮影者は、この少女をいかに効果的に表現するかを考えて撮影されたものと思われます。あまり欲張らずシンプルに構図をまとめたのも好感が持てる作品で、空のグラデーションはフィルムならではの階調が生かされています。印象的な秀作。

　松田大名行列と同じ日の夜に行われる花火大会の作品。花火の写真は年々キレイな作品が多く出品されます。
　その中でもこの作品は、豪華さと付近の雰囲気が伝わってきます。花火写真の難しさは、打ち上がる花火が予測しにくいことが最大の要因ですが、実はたくさん撮って、何を自分の作品として選ぶかが撮影者のセンスなのです。花火の優れた作品。

入選

佳作

ジュニアの部　推薦

　今回が初めてなので応募が少なかったのは残念ですが、作品は大名行列の作法の動きを見事に捉えた写真で、これからの活躍が期待されます。