松田町の財政状況について
松田町の財政状況について(町民の皆さまの声を受けて情報提供します)
実質公債費比率
実質公債費比率とは、「地方公共団体の財政の健全化に関する法律(※1)」により算出することが義務付けられた財政の健全度を示す指標のことです。
この指標は、「町税などの町が自由に使える収入」に対する「町債の返済額など」の割合で、町債の返済の財政負担が大きすぎないかを判断することができ、その判断基準として、国が早期健全化基準(25%)・財政再生基準(35%)を定めています。
万が一、実質公債費比率が、財政再生基準(35%)を超えた場合は、財政再生団体(※2)となり、国の関与を受けながら財政の立て直しが求められます。
※1 平成18年度に、一部の地方自治体の財政悪化が明らかになったことから、財政の立て直しに関する国や県の関与の必要性が提起され、平成19年に「地方公共団体の財政の健全化に関する法律」が公布されました。この法律により、地方自治体は、実質公債費比率をはじめとする健全化判断比率を算出することが義務付けられ、国が定める基準を超えた場合は、町債の借入が制限されるなど、財政破綻を未然に防ぐ仕組みになっています。
※2 令和7年8月現在、財政再生団体は北海道夕張市のみとなります。
松田町の財政状況
下記の表とグラフのとおり、松田町の令和6年度の実質公債費比率は 6・6%で、国の基準値(早期健全化基準25%、財政再生基準35%)を大きく下回っています。また、新松田駅周辺整備事業とごみ処理施設整備事業を合わせ見込んだ財政推計においても、この指標は、令和24年に15・8%と最も高くなりますが、国の基準値は大きく下回ることから、松田町の財政は健全であることがわかります。
財政再生団体 (夕張市) 平成19年度 |
財政再生団体 (夕張市) 令和5年度 |
松田町 令和5年度 |
松田町 令和6年度 |
松田町 財政推計上の最大値 |
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実質公債費比率 | 39・6% | 67・2% | 6・3% | 6・6% | 15・8%(令和24年) |
地方債現在高 | 132・7億円 | 204・7億円 | 53・7億円 | 51・8億円 | 69・9億円(令和11年) |
※各決算指標は総務省で公表している決算カード等の数値になります。
※松田町の令和6年度数値は速報値です。
経常収支比率
経常収支比率は、「使い道が特定されない毎年収入される歳入(町税、交付税など)」が、「毎年必ず支出される歳出(人件費、扶助費、公債費など)」にいくら使われたかを表す指標です。この指標が高いほど、新たなサービスや事業を実施する余力がないことになり、100%を超えると、毎年収入される歳入で、毎年支出する歳出をまかなうことが出来ないということになるので、財政運営上は実質的な赤字の状態といえます。
松田町においては、令和6年度の経常収支比率は88・9%(約30・8億円/約34・6億円)であり約3・8億円は新しいサービスや事業に使えることになりますので、松田町の財政運営は健全であることがわかります。
財政再生団体 (令和5年度) |
県内平均 (令和5年度) |
県内町村平均 (令和5年度) |
松田町 (令和6年度) |
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124・8% | 96・9% | 91・5% | 88・9% |
※各決算指標は総務省で公表している決算カード等の数値になります。
※松田町の令和6年度数値は速報値です。
参考資料
タウンミーティング資料(抜粋) [PDFファイル/168KB]
財政推計について(令和7年6月全協資料) [PDFファイル/127KB]