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平成29年度町長コラム 鼓動~コドウ~

印刷用ページを表示する 掲載日:2019年12月1日更新

平成30年広報まつだ3月号より

   スタートライン♪♪

 松田山の桜が河津桜からソメイヨシノへと移り変わる早春の候、町民の皆さんにおかれましては益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。
 さて、3月は進学・就職など新たなスタートラインに向けて備える月であり、4月は年頭に誓った自分の夢などの目標に向けた計画を実行に移すスタートの月です。何事にも準備が肝要ですが、どのような準備が必要なのか分からず、不安を覚える事も多いと思います。そんな時は経験者に頼るのが一番です。私も先輩諸兄の助言に耳を傾け、その背中を見ながら自分自身を作り上げて来ました。「生涯勉強の連続」と思いますので、謙虚にすべてを受け止めて、自分の経験は次世代に手渡していきたいと常々考えています。
 ふるさと大使である渡辺元智さんの教えに「目標がその日その日を支配する」という言葉があります。目標を強く意識する事で、自然とその日一日の行動が目標達成に向けて集約されていくという意味だと解釈しています。新年度予算においても、皆さんの幸福度の維持向上という目標を念頭に、各種事業を執り行うためのしっかりとした準備(予算編成)を行ってまいりました。執行者である町側が策定した予算案を議会にお諮りし、双方で議論を重ね、車の両輪(運命共同体)として町政経営を行うための承認を頂いた上で、ようやく新年度に向けたスタートラインに立つことになります。この時期は職員においても年度末までの事業完了と新年度の準備が重なり、多忙を極めますが、目標達成のため精進してまいりますので、引き続き協働のまちづくりに向けて、ご支援・ご協力賜りますことを切にお願い申し上げます。

平成30年 広報まつだ2月号より 

みんなDeつくろう♪ 未来予想図♪

 立春を迎え、町民の皆さんにおかれましては、ますますご健勝のこととお喜び申し上げます。現在、寄ロウバイまつりが開催中であり、今月10日からはまつだ桜まつりが始まります。皆さんも一足早い春を楽しんでください。
 さて、町では現在、平成30年度の予算編成を行っています。人口減少に伴う税収減の一方で、医療・介護・福祉分野における経費が年々増え、さらには、教育・子育て関連費や上下水道・公共施設などの改修費用が押し寄せています。予算編成は、私の町長としての役割と能力を最大限に発揮すべき時として、町民サービスの低下を招かぬよう、職員と共に創意工夫し、未来への投資となる新規事業を含め随時精査しています。職員と事業目的や効果・効率の検証・確認を行い、事業のストーリーを十分に共有した上で私の感性により各事業に優先順位をつけ、限られた予算を適切に配分します。その結果を3月議会にお諮りし、承認を頂いた後、新年度事業が始まります。
 皆さんのご希望に即対応が出来ない事業もあり、この時期は心苦しさを感じます。何とか収入を増やす知恵と工夫が必要であります。国や県は「計画無くして支援なし」という方針です。補助金獲得のためには、未来を見据えた計画(未来予想図)が不可欠ですので、目に見える結果を出すためにも、協働のまちづくり計画策定に力を注いでまいります。
 新たな財源確保としてこれまで取り組んで来た、ふるさと納税額が今年度、約1億円に近づき、希望の光とも言えそうです。今後もふるさと松田町を全国に発信し、更なる増額に取り組んでまいりますので、引き続きオール松田でご支援・ご協力くださいますようお願い申し上げます。

平成30年 広報まつだ1月号より

新・松田スタイルを「デザイン」

 年頭にあたり、輝かしい新春をお迎えのこととお慶び申し上げます。 町長として2期目となる本年は、1期目で培った知識や人脈、また、育てていただいた皆さんに対する御恩を胸に「安心・安全・福祉の充実」「雇用と賑わいの創出」「人を育てる」の3つの柱を軸に積極的な行政経営に取り組んで参ります。
 さて、就任以来、毎年行っています地域座談会を昨年も町内15会場で開催したところ、多くの参加をいただき誠にありがとうございました。その際、「本町は消滅可能性都市に指名されましたが、人口が減る事で松田町が消滅するのではなく、歴史や文化の継承者が居なくなった時に消滅する」という話をさせていただきました。
 町の人口は減少傾向が緩やかになってきており、昨年の状況を分析しますと自然減(出生より死亡が多い)が93人、一方で社会減(転入より転出が多い)は2人と拮抗し、松田町に魅力を感じた転入者(ここではあえてよそ者と表現します)が増えています。私は地域がよそ者を受け入れない事で、町の歴史や文化の継承者が減り続けてしまう悪循環こそがふるさと松田町を消滅させてしまうのではないかと心配しています。だからこそ、地元やよそ者といった区別のない未来に向けた「新たな風土=松田スタイル」「デザイン」する事が私の使命であり、地域や年齢を問わず一丸となって「町民主権の協働の町づくり」を実行する事が不可欠と強く感じています。
 本年は、町民文化センターのリニューアル1期工事が完了し、従来の機能に加えて運動・健康・国際交流などさまざまな分野の方も利用出来る複合施設「生涯学習センター(仮称)」として再出発します!さらに、昨年から取り組んでいる「女性が輝き活躍するコンパクトシティ創生事業」では、拠点整備工事もスタートします。 多くの課題が山積する中ではありますが、未来を見据えた人口・財政推計を念頭に、AI(人工知能)やIct技術を融合させた新たな「松田スタイル&デザイン」の確立・推進を図って参りますので、より一層のご支援、ご協力を賜ります事を切にお願いすると共に、町民皆さんのご健勝とご活躍を心からご祈念申し上げまして、年頭のご挨拶とさせていただきます。

平成29年 広報まつだ12月号より

「協働」が町の未来へ「ツナグ」

 松田山に美しいイルミネーションが灯る師走、皆さんにおかれましては益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。私事ですが、酉年生まれの年男として9月で48歳となり、町長としても節目となるこの一年は、一期目を総括・検証し、4年間で培った経験や人脈を活かしてさまざまな課題に積極的に取り組み、協働のまちづくりをカタチにし、郷土愛を育む政策に傾注して参ります。
 協働という言葉は、むしろ連携協力と言った方が分かりやすいかもしれません。連携協力を官民相互で進めるには、ゴールとそこへ至る道筋を理解し合うために、情報開示情報共有が不可欠であります。
 現在、2市8町の中で唯一、自治基本条例が無い松田町では、昨年から町民代表者による審議会やパブリックコメントなどでご意見を賜り、条例制定に向けて取り組んでいます。まだ皆さんのご理解が少ないのも承知しておりますが、制定する最大の理由は、町の歴史や文化、産業、風土などを守ることにあります。こうしたかけがえのない宝物を未来に伝え残すのは「人」です。人(伝承者)がいなければ、松田町は衰退し、本当に消滅します。だから今を生きる我々が出来る事こそ、誰もが手を携える協働のまちづくりであると考えています。
 今後は、町に魅力を感じた転入者が増え、この方々が町の未来を支える時代になります。新たな人やモノを積極的に受け入れ、未来の松田町がより輝き賑わうためにも、今後も官民相互の情報共有による連携・協力体制を構築して参りますので、引き続きご理解賜りますようお願い申し上げます。
 結びに、皆さんがお体にお気をつけて健やかなる新年をお迎えになられますよう、心よりお祈り申し上げます。

平成29年 広報まつだ11月号より

未来への責任

 朝夕とめっきり冷え込む季節となりましたが、町民の皆さんにおかれましてはお元気でお過ごしでしょうか。

 今号から題名を『風』から『鼓動』に改めることに致しました。4年間の町政を経て、さまざまな『風』が町民皆さんの心の中
に吹き、そこで感じた事が、『鼓動』として動き始めたことを実感しましたので、皆さんの想いカタチとする段階に入った
今後の4年間は『鼓動』として思いを発信して参ります。

 さて、町の未来を語る時に欠かせない人口問題について考える時、「人はどの様にすれば松田町に定住するの?」「人口が減る事でどんな問題が起きるの?」「なぜ消滅可能性都市になったの?」という素朴な疑問が浮かび上がります。近年新たに転入された方々は、「通勤の利便性」「自然環境の豊かさ」「充実した教育や子育て環境」といった魅力を理由に挙げています。

 町の将来人口を推計するためには、出生率や死亡率といった「自然増減数」と町内外への移動などの「社会増減数」の2つを指標として使います。現在の町は、出生数が少なく亡くなる方が多いため「自然減」が続いていますが、平成29年度は転出者よりも転入者が増えている事で人口減少を抑制しています。転入者が増えたのは、田んぼが宅地に変わり、戸建て住宅が増えているお陰ですが、この状況を継続させるためには、魅力ある住宅を町内に整備する必要があります。

 子育て世代が定住し子どもの数が増えるように、子育て世帯優先の町営住宅建設の計画が進行中です。子や孫の為に、未来への責任として今こそ一緒に汗をかきオール松田当たり前に事業を推進して参りますので、皆さんのご支援・ご協力を引き続き宜しくお願い申し上げます。

平成29年 広報まつだ10月号より ~2期目への抱負~

町民の夢・想いが動く!進化し続ける松田町 

このたびの町長選挙におきまして、再び皆さんのご信託を賜り、引き続き町長として2期目の町政経営を担わせていただく事になりました。初当選以来4年間、さまざまな立場においてご指導・ご鞭撻を賜りました皆さんに、心から厚く御礼と感謝を申し上げます。皆さんのご期待に応えるべく、次の4年間も誠心誠意、全力で取り組んでまいります。

過去4年間の町政では、町の課題の1つである少子高齢化の加速に歯止めをかけるために、皆さんのご協力のもと、さまざまな事業を展開したところ、人口減少カーブが緩やかになりました。

今後4年間では、さらに人口減少を抑制するために「福祉の充実・安全安心」「雇用と賑わいの創出」「人を育てる」を政策の3本柱として掲げ、「健康寿命の延伸による元気な高齢者の増加」「出生率を上げるために、安心して産み育てられる子育て環境の充実」「魅力ある住宅環境整備」「雇用と賑わいの創出による魅力の向上」などの施策を推進します。

現在、、町の高齢化率は、32.6%で65歳以上の方1人に対して、生産年齢人口世代が1月8日人で支えています。平成52年まで高齢化率の上昇を推計していますが、今後も福祉の充実を図り子どもから高齢者まで健康的な町民が増え、安心して暮らせる松田町になる施策を推進してまいります。

また、子育て世代の定住化対策として、「幼稚園・保育所の確保」「小中学校の教育環境整備」「子育て世代向けの賃貸住宅整備(町屋地区)」「魅力ある2駅周辺整備」などを行い、若い世代が住みたくなるまちづくりを推進します。

さらには、「女性が輝く社会を目指した支援拠点の整備」「文化センターを複合施設へリニューアルし、さまざまな世代が行き交う生涯学習センターとする」「松田小学校の木造校舎への建て替え工事」「既存の町営住宅の集約事業(籠場地区)」「各町有地の利活用による地域の活性化」「Yadoriki Healng Village運営事業の加速」「再生可能エネルギー利活用促進による先進的な住環境整備」を計画的に進める事で、松田町の魅力をさらにアップさせていきます!

これら施策の実行には、「町民との協働」「行・財政改革」「シティプロモーション」「官民連携事業推進」という要素が不可欠です。この4つの要素を未来志向でIct(情報通信技術)やAI(人工知能)を活用しさまざまな施策と融合しながら実践して参ります。

松田町には、ハード・ソフトの両面で課題が満載ですが、これから進む道が、将来、すべての町民の皆さんに正しかったと言っていただけるよう『オール松田』で取り組んでまいりますので、今までと変わらぬ格別のご支援とご協力を賜りますよう何卒よろしくお願い申し上げます。

平成29年 広報まつだ9月号より

”礼に始まり 礼に終わる”

コスモスが秋風に揺れる頃となりましたが、皆さんにおかれましてはご健勝のこととお慶び申し上げます。

夏の第99回全国高等学校野球選手権大会では、町ふるさと大使の渡辺元智氏が前監督であった横浜高校が、惜しくも初戦敗退しました。神奈川大会においては、地元・立花学園高等学校野球部が、6年ぶりに県ベスト8入りを果たし、町民に勇気と感動を与えてくれました。2校の活躍に感謝と敬意を表します。

さて、平成25年の夏に「よそ者・若者・ばか者」をキーワードに選挙戦を戦い抜き、皆さんのご支援により町長に就任して以来、早いもので4年の任期満了を迎えます。ほっとする時や子供たちに野球を教える時間もなく、あっという間の4年間でした。町制始まって以来、初の「よそ者町長」であり、行政・政治の素人としてスタートしましたが、「わかりません」が通じない立場ですので、とにかく早く行政の基本や考え方、町の文化・歴史、地域性を学ぼうと必死に取り組みました。その上で、自分の言葉で回答し、責任を持ってさまざまな課題に対し施策を実行して参りました。また、町民の皆さんの幸福度と満足度をどのようにして上げていけるのかを常に考えてきました。多くの叱咤激励、積極的なご提案や助言を頂き、それらを町政経営に活かしたところ、現在のように、町の人口減少スピードが緩やかになりました。

皆さんにお世話になった4年間を総括し、感謝の思いを再確認した上で、任期満了まで全力で務めて参ります。町民の皆さんが主人公である事が当たり前の松田町であり続けるよう、町の発展を心から祈念申し上げます。本当に、ありがとうございました。

平成29年 広報まつだ8月号より

先人からの贈り物

納涼の候、皆さんにおかれましては益々ご健勝のこととお喜び申し上げます。

初めに、7月に九州を襲った豪雨災害により亡くなられた方々に謹んでお悔やみを申し上げますとともに、
被災された皆さんに心よりお見舞い申し上げます。同様の災害が松田町でも起こりうる事を考えると、町民の生命と
財産を守る防災対策が急務と改めて痛感しましたので、優先的に対応して参ります。

さて、松田町の水道料金の低さは、全国の同規模の自治体と比較してトップ10内にあり、また低価格だけでなく
美味いが「当たり前」のように利用されていますが、「水」は地球・生命の源であり無限にあるものではありません。
松田町の水を守るためには、その源流である丹沢山の治水力を守り、さらには地球温暖化を抑制することが
何よりも重要だと思います。

私は、清らかな松田の水にふれる度、丹沢山の自然環境を守って来られた先人への感謝の思いが込み上げます。

「当たり前」に使用しているこの「水」は、「先人たちからの贈り物」であることを強く意識すれば、「先人への感謝の気持ち」が行動となり、現代を生きている我々が、100年先の「町民への贈り物」としての「水」を「当たり前」に守る行動を起こす必要があります。

「千里の道も一歩から」です。

「誰かがやる」ではなく、自らが出来る時に出来る事から始めて頂くだけで結構です。

それが郷土愛の醸成に繋がれば幸いです。町民皆さんの心温まる自主的な行動を期待申しあげます。末筆ながら、皆さんのご健康とご多幸をお祈り申し上げると共に町政経営にご理解とご協力をお願い致します。

平成29年 広報まつだ7月号より

一瞬に生きる 共に生きる

いよいよ夏の到来を迎え、町民の皆さんにおかれましては、お元気でお過ごしのこととお喜び申し上げます。

ところで、日本人の真面目で高潔な精神を表す言葉として、武士道という言葉が良く使われます。私は、以前に武士道についての書籍を読み、その精神や義理と人情という言葉に非常に感銘を受けました。

武士道という言葉は明治時代の教育者、思想家である新渡戸稲造(にとべいなぞう)の著作で有名ですが、武士道には義・勇・仁・礼・誠・名誉・忠義とい7つの基本理念があるようです。

私が最も好む言葉は、義と勇です。義とは打算や損得のない人間としての正しい道のこと。勇とは義を貫くために実行する勇気です。私は、今後の町政経営を、人としての義を大切にし、それを貫くための実行力を大切にして臨んでまいります。

そのためには、徹底した準備と、何が何でも達成するという死に物狂いの覚悟も必要です。「これに失敗したら後はない、そしてそれを成し遂げるのは自分をおいて他にはいない!」という覚悟です。江戸時代中期の葉隠れという書物に「武士道と云うは死ぬ事と見つけたり」という有名な言葉がありますが、これは、死を美化するものではなく、武士として生きる上での覚悟や献身の大切さを説いた言葉だそうです。私も今、この一瞬にかけるという武士道の覚悟をもって、一つ一つの事業を成し遂げたいと考えています。

今を生きる町民の皆さんと一緒に、今、この一瞬を大切にした町政経営を担って参りますので、ご理解とご協力を何卒宜しくお願い致します。

平成29年 広報まつだ6月号より

松田創生のカタチ 「未来予想図」完成‼
 紫陽花が大輪の花を咲かせる季節となりました。皆さんには益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。町長に就任して3年9か月、職員共々、さまざまな課題に挑戦してまいりましたが、町民の皆さんにご協力賜りながら町政運営が出来ましたことに感謝申し上げます。 

 さて、町の未来また松田創生のカタチを語る上で重要なハード・インフラ整備事業が多数ありますが、それらを推進するためには、必ず事業費の確保という課題に突き当たります。国や県に働きかけて支援を得るためには、松田町をどのような町にしたいのかを明確に示す必要があります。そのためには、私が選挙当時から訴えていた未来予想図である都市計画マスタープランが第一に必要でした。皆さんの中には「プラン策定の目に見えた進捗が感じられない」というご心配もあったかと思いますが、これまで町民や各種団体、議員や学識経験者の皆さんから組織された松田町都市計画審議会において松田惣領・松田庶子・神山・寄・松田山の5つの地域の未来像を2年間に渡り熱心にご審議を賜りました。そしてついに昨年度末、概ね20年先を見据えた未来予想図となる松田町都市計画マスタープランを策定しました。皆さんに改めて厚く感謝申し上げます。 

 今後は、このマスタープランを未来にツナグ道しるべとして活用し、各種ハード・インフラ事業について、より具体的な議論を重ね、事業の推進を加速してまいります。今後も松田創生のカタチを実現するためにオール松田で取り組んで参りますので、ご支援ご厚情を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。

平成29年 広報まつだ5月号より

未来へツナグ「地域力」

 青空に色鮮やかな鯉のぼりが悠々と泳ぐこの頃、町民の皆さんにおかれましてはご健勝のことと心からお喜び申し上げます。今年は桜の開花が遅く、残念ながら町内の入園・入学式には間に合いませんでしたが、中旬には満開を迎え、町中を温かく包み込んでくれました。5月5日には寄自然休養村の若葉まつりが開催されます。長年手作りの祭りを続けてこられた地域の皆さんに敬意と感謝を申し上げます。

 新年度に入り、各種団体の総会や行事等にお招きいただき、活動状況等を知ることが出来ました。そこで共通の課題となるのが、会員の高齢化と減少及び活動運営費の縮小です。私は、これまで町民活動の推進と協働を唱えてきましたが、課題解決に町民と行政が知恵と力を出し合い、町民満足度が高く、費用対効果の高い施策を実行し、成果と責任を共有
する必要性をより強く感じました。特に、協働の働という言葉には成果と責任があり、行政は協働活動の過程や結果に対する責任を取る覚悟を、町民は結果に対する責任を共有する覚悟が必要と思います。そこで、既存の各種団体に永く存続していただき、まだまだお元気な皆さんの活躍をお支えしたいとの思いで、少額ですが今年度より地域力向上促進事業助成金を計上し、活動支援を始めます。

 地域のためにご尽力いただいている皆さんは、「必要なものは自分たちでつくり、自分たちでやる」という思いで伝統ある行事や事業を引き継いでいただいた、町にとってかけがえのない方々であり、皆さん無くして地域力を保つことは出来ません。

 今後も地域の輝きを失わないよう協働の意識で「未来にツナグ」「地域力向上」施策に取り組んでまいります。

平成29年 広報まつだ4月号より

「責任」を未来に「ツナグ」  

 春爛漫のうららかな季節。町民の皆さんにおかれましてはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。 

 3月の町議会定例会では、平成29年度の予算規模が過去2番目となる大型編成になりましたが、議員の皆さんに慎重なるご審議を賜り、全会一致でご承認を頂きました。全会計で80億を超える予算編成は、松田町の未来のために、今を担う我々が「責任」を果たすために必要な事業を行うという「意志」を積み重ねた結果であり、決して特別な予算を編成した訳ではないことをご理解願います。 

  さて、昭和初期まで政治家として活躍された後藤新平(ごとうしんぺい)氏が残した言葉で、「財を残すは下 事業を残すは中 人を残すは上なり」という格言をご存知でしょうか。現代版としては、「お金を残すのは三流、名を残すのは二流、人を残すのは一流」という格言で活用されています。解釈としては、「財産を残すだけでは、将来、事業失敗などで財産を散財させてしまい、事業も人材も育つ保障はないから三流。素晴らしい業績や名声を残したとしても、取り組むべき事業を後世に託すだけでは二流。企業や団体などを永久に残すためには、将来に向けて優秀な人材を育て上げることが一番大切であり、それを成し遂げた者こそが一流。」と理解できます。 

  まさに私の使命は、「人を育て残す」ことにあり、それが「松田町の未来」に「ツナグ」事であると考えます。今年度は、過去を検証・清算し、現在と未来を「ツナグ」役割を担う町民の皆さんと職員が「オール松田」一丸となって様々な事業を経験していただくことを目指します。私もこの格言を胸に「責任」をかみしめながら精進してまいりますので、町民の皆さんのより一層のご理解ご協力を賜りますよう、何卒宜しくお願い致します。