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平成30年度町長コラム 鼓動~コドウ~

印刷用ページを表示する 掲載日:2019年12月1日更新

 平成31年広報まつだ3月号より

 地域経済のエンジン『花紀行』が始まっています!
 春風が心地よい季節となってきましたが、町民皆さんにおかれましては益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。3月は、小田原梅まつり・まつだ桜まつり・一市三町による広域連携ひなまつりなど、県西地域の『経済のエンジン』を回す『花紀行』が開催中です。県西地域の財産である、自然や文化・歴史を『観光事業』において活用し、経済の活性化に積極的に取り組んでまいります。
 さて、寄地区の地域資源を活用した「第8回寄ロウバイまつり」は、過去最多となる約2万7000人の来場者をお迎えし、大盛況のうちに終了しました。300円の入園料を頂いていますが、実行委員会の皆さんによる『おもてなしの心』が来場者に伝わった結果、安定した集客に繋がっているようです。まつり関係者の皆さんのご尽力に感謝と敬意を表します。
 また「第21回まつだ桜まつり」は、法人化した観光協会と実行委員会の皆さんが中心となって、新しいアイデアにより多くの方にお楽しみいただいています。この桜まつりを今後も継続的に行うために、桜の育成や清掃などの環境整備に必要な費用に充てるために、今回より、来場された方に200円の協力金をお願いしています。今後も桜まつりを継続するためには、町負担だけでなく『桜を愛でる皆さんとの協働』が必要であり、『みんなの桜』という意識を育てることにより、『関係人口増加』に繋がることと期待しています。
 桜まつりに来場された多くの方が、松田ブランド品や地場産品を購入したり、飲食店を利用したりすることにより、賑やかで活気のある松田町に『大きく変化』していきます。観光を中心に『地域経済のエンジンを回す』取り組みに、ぜひともご理解とご協力をお願いいたします。

平成31年広報まつだ2月号より

いろんな『大変』は『自分次第』

 立春とは申しますが、まだ寒さ厳しき日が続いております。町民の皆さんにおかれましては益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。
 今年は十二支最後の『亥年』にちなみ、『猪突猛進』という言葉を使い、目標に向かって突き進む年であると言われますが、私は酉年生まれですので『鶏らしく四方八方に目配り』を行い、しっかりとエネルギーを蓄えながら責任世代の新たな担い手として、町民の皆さんとの協働による計画策定や準備に取り組んでまいります。
 さて、『大変』という言葉はマイナスイメージを抱くような場面で使いがちな言葉です。私はいろいろな方から「町長さん大変ね」と優しいお言葉をかけていただきますが、『大変』とは『大きく変わる=成長している』証拠ではないかと思っていますので嬉しく感じています。『大変だ!』と変化が大きすぎて苦労をしているように思う方もいらっしゃるかもしれませんが、大変であればあるほど、『大きく変わろうとしている成長の時』と捉え、その先にある成長の証を自らの力で掴んでいただく事を期待しています。
 これからの松田町はマイナスイメージの『大変だ』ではなく、「新松田駅周辺整備事業」や「公共施設改修」、「人口減少抑制対策」など積年の課題解決に真正面から向き合い、『大きく変わる=成長』するステージに入ります。そこには『成長痛』が生じる事もありますが、その我慢の先にある『夢や希望』を叶えるためにもしっかりエネルギーを蓄え準備を整える為に必要な新年度の予算編成を行い、3月議会に提案する事になります。引き続き皆さんのご理解ご協力を賜りますよう、何卒宜しくお願い申し上げます。

平成31年広報まつだ1月号より

 笑顔あふれる幸せのまち 

 年頭にあたり、輝かしい新春をお迎えのことと謹んでお慶び申し上げます。
 松田町は本年4月1日に町制施行110周年の節目を迎えます。このような記念の年にふさわしいイベントを行うべく、地方創生交付金を活用してリニューアルを進めてきた町民文化センターでは、昨年12月にNHKラジオの演芸番組「真打ち競演」の公開収録を実施することができました。都内はもとより埼玉県や静岡県など町内外から来られた約700人の観客に、町の魅力を発信する事ができました。この収録の模様は1月19日と26日の土曜、午前10時5分からラジオ第1で放送されますので、ぜひお楽しみください。
 さて松田町では現在、2019年度から8年間のまちづくりの指針を示す第6次総合計画を策定し、議会審議中です。この総合計画の中でまちの将来像「いのち『育み』未来へ『ツナグ』進化『つづける』故郷」とし、「笑顔あふれる幸せのまち松田」をキーワードとしています。これらの実現を目指し、昨年も町内15会場にて座談会を行いました。皆さんから頂いたご意見・ご要望の中で比較的多かったのは「駅周辺整備事業の推進」「保育や教育環境の充実」でした。積年の夢を実現するために、議会や町民の皆さんのご協力を賜りながら、少しずつ解決の方向へと進んでいるところですが駅周辺整備事業松田小学校建設には多額の費用を要します。大きな夢の実現には、時として痛みを生じる事がありますが、知恵を出し、覚悟を持って町民一丸となって乗り越える事で、必ずや明るい未来が拓けると信じています。今の松田町に不足しているのは魅力と活気です。駅周辺整備を完了させ、保育や教育環境の充実を図れば、若い世代が松田町を選んでくれます。「笑顔あふれる幸せのまち」にするため、「2世代・3世代がそばで暮らせるまち」地域がツナがる「協働のまちづくり」を掲げて行財政運営に取り組んでまいります。結びに皆さんのご健勝とご活躍を心からご祈念申し上げまして、年頭のご挨拶とさせていただきます。

平成30年広報まつだ12月号より

お願い!『自分事』へシフト!
 松田山に天空のイルミネーションが輝き、早いもので師走を迎えました。町民の皆さんにおかれましては、何かと多忙な日々をお過ごしかと存じます。
 さて、本紙1月号にて「新たな風土=松田スタイルをデザインする事が私の使命であり、地域や年齢を問わず一丸となって『町民主権の協働のまちづくり』を実行する事が不可欠です」と記し、その後、関係者の皆さんのご尽力により「松田町自治基本条例」を10月に施行することができました。本条例のキーワードは「協働:違う考え方を持つ人・団体であっても協力し合って一致団結して働くこと」です。この「きょうどう」には「共同:同等の立場や資格を持つ者同士が取り組むこと」「協同:それぞれが互いに協力し合うといった精神を持ち、事前に決められた役割を担い働く」などさまざまな同音異義語がありますが、松田町は、この最初に挙げた「協働」の意味をしっかりと受け止めて「一致団結」したまちづくりを進める為に、(1)情報の共有(2)顔が見える環境づくりのための事業への参加(3)連携協力が出来る体制の構築 の3つを念頭にさまざまな事業に取り組んでまいります。
 その上で、町民の皆さんにお願いがあります。お住まいの自治会の「存続」について、今一度真剣に考えてみていただけませんか。座談会を通じて多くの自治会から、役員の担い手不足などについて相談がありました。まずは「自治会の存続危機」「自分事」であると認識してみてください。そして「協働のまちづくり」の第一歩として、自治会活動にご参加いただき、相互に顔が見える関係を築いてくださいませんか?
最後にお願い事ばかりになりましたが、町民の皆さんが良いお年をお迎えになりますよう、祈念致します。今年も大変にお世話になりました。

平成30年広報まつだ11月号より

『誕生』&『育む』
 朝夕冷え込んできましたが、町民の皆さんにおかれましては益々ご健勝のことと心からお慶び申し上げます。前号でもふれましたが、今年は、日本全体を脅かす自然災害が頻発しました。被災者の皆さんに改めてお見舞いを申し上げます。当町では地域自主防災会や消防団など、皆さんのご協力により大きな被害はありませんでしたが、台風24号通過の際は、酒匂川健楽ふれあい広場と酒匂川町民親水広場に、大量の流木やごみが散乱してしまいました。しかし、防災無線などを用いて清掃ボランティアを募集したところ、地域の皆さんが集まってくださり、迅速に復旧する事が出来ました。改めて関係者の皆さんに感謝申し上げます。
 さて、先月上旬に松田・寄幼稚園と松田さくら保育園で運動会が開催され、松田・寄幼稚園の101名の園児、松田さくら保育園の141名の園児が元気いっぱいに楽しみました。保護者や地域の皆さんが大きな声援を送り、それに応える園児たちの嬉しそうな姿を見ると、我々大人の責任の重さを改めて感じました。
 現在当町では、未来を担う子どもたちの為に、町の未来を『創り育む』さまざまな事業を推進しています。世界では、国や自治体の持続性を保つために必要な開発目標(Sdgs:エス・ディー・ジーズ)を掲げ、当町でも新たな総合計画策定にその考え方を盛り込んでいきます。自治体の持続可能性を高めるためには、『郷土愛あふれる人財の確保』が必要です。今後はその人財を『誕生』させ、町民の皆さんで『育む』地域づくり、郷土愛あふれる協働のまちづくりを推進してまいりますので、主役である町民の皆さんのご参加、ご意見をお待ちしております。

平成30年広報まつだ10月号より

『虹』と『精進』
 澄んだ空気が心地よいこの頃、町民の皆さんにおかれましては、益々ご健勝のこととお喜び申し上げます。7・8月には、台風や大雨が西日本や近畿地方を襲い、9月には北海道で震度7の地震が発生しました。被災されたすべての方に心からお見舞い申し上げます。同様の災害が町でも発生する事を想定し、防災・減災対策の強化を迅速に行う決意であります。町民の皆さんからもご提案やご意見をぜひお寄せください。
 さて、現在、2019年から2027年までの町政運営を行うための指針となる、新たな総合計画の策定を進めています。この計画は、町民の皆さんをはじめ、さまざまな主体の方が、将来にわたって幸せに暮すために策定する計画です。現在、町民の皆さんのご意見を反映させるため、アンケートや座談会を実施している最中です。また、「町長として何をやるのか」といった、現時点でのリーダーとしての考えや想いも計画に反映する事にもなります。 
 先日、運転中に久しぶりに『虹』を見ました。カーブを曲がると、目の前に大きな虹が弧を描いていました。この虹がどこにつながっているのかは分かりませんでしたが、その時感じたのは、この『虹』のように『未来にツナガル大きな懸け橋』となる総合計画を策定し、町民と議会、行政、その他すべての主体が、『協働』『連携協力』のもと実行しなければならないということです。だからこそ、「日々『精進』の積み重ね」が必要であります。精進とは、『小さな事に心をとらわれずに、自分の使命と目的に向かってたゆみなく努力する事』とされています。『現代のいのちを守り、未来へつなぎ育むこと』を念頭に引き続き『精進』いたしますので、ご支援・ご協力をお願い申し上げます。

平成30年広報まつだ9月号より

「いのち」と「予算」
 暑い夏が終わり、涼風にコスモスが揺れる季節になりました。日焼けした姿で登校する学生の皆さんを見ると、一段と成長したように見え、彼らの成長を支えるために我々が果たすべき責任を再認識させられます。
 さて、7月上旬に西日本を襲った豪雨災害により220名以上の方が亡くなり、今なお災害復旧作業が続いています。被災者の皆さんには改めてお見舞いを申し上げます。
 7月末に台風が東海・関東地方を直撃した際には、「災害対応に『想定外』の事態はない」事を念頭に、「避難所開設のタイミング」や「酒匂川・中津川・川音川に架かる橋に流木などが引っ掛かり、洪水になることはないか」など、懸案事項を早急に解消する必要性を改めて感じました。
それを踏まえ、先日の首長懇談会では、黒岩知事に直接要望をお伝えしました。
 通常、さまざまな防災対策は国や県の限られた予算内で行われますが、行政の首長という立場からこれを見ると、「予算の範囲内で命が守られている」ように感じることがあります。町の予算は歳入次第ですが、平成29年度の町財政は、町税などの自主財源が49・3%、国や県からの依存財源が50・7%です。依存財源の1つである地方交付税交付金は、「地方公共団体の自主運営を損なうことなく、その財源の均衡化を図り、国が必要な財源の確保と交付基準の設定を行って地方行政の計画的な運営を保障することによって地方自治の本旨を実現し、地方公共団体の独立性を強化すること」を目的としています。
 当町が自主財源だけで実現できることには限度があり、町民の皆さんのさまざまな要望を実現するためには交付金が必須です。国や県との相互理解・連携協力が欠かせません。限られた予算で何よりも大切な「命」を守るためには、ときには他の要望の優先順位が下がる事や、痛みや我慢もときには必要です。そして、町の未来を創造するためには、今ある「命を守る事」と同じ位に、「命を育む事(未来への投資)」が必要です。町の未来に必要な事を、今、積み重ねていくのは我々の使命です。「歴史を守る命」と「歴史を創る命」の双方を推進する施策を引き続き行ってまいりますので、町民皆さんの連携協力をお願い致します。

平成30年広報まつだ8月号より  

「世界と松田町」 
 厳しい暑さが続いていますが、皆さんお元気でお過ごしでしょうか。8月5日(日曜日)からはいよいよ、歴史に残る第100回全国高校野球選手権記念大会が始まります。若人たちの熱い全力プレーを一緒に応援したいと思います!
 さて、6月末に関東町村会主催の海外行政視察のため、県内14市町村の首長代表として、オランダとベルギーを訪問しました。視察の目的を一言で表すと『国や自治体が抱える課題を解決するために、リーダーである首長自身が世界を感じ、広い視野を養う事』でした。現地では、両国共に歴史が深く、常に戦争に巻き込まれる状況にあり、さまざまな人種や文化が混ざり合った結果、社会が非常に洗練されているという印象を受けました。主に子育て施策や高齢者・障がい者福祉施策の取り組みを視察しました。この分野において、日本の方が配慮や技術的な面では秀でているように見えるものの、その反面、商業的であるようにも感じました。両国は、歴史的な背景により、国民全体を巻き込んで同じ方向に向かって進んでいるように思えました。
 折しもサッカーワールドカップにおいて、『世界との差・世界の壁』という言葉をよく耳にしました。我々は、過去の歴史を変える事はできませんが『未来を創り、世界との差を縮め、壁を乗り越える』事は出来ます。私は視察で学んだ事を『松田流』に置き換え、計画・実践に向けて取り組んでまいります。評論家やご意見番だけでも良いです。とにかく町や町民の皆さんの取り組みに愛情と興味を持っていただき『オール松田』で松田町の未来を創ってまいりましょう!

 平成30年広報まつだ7月号より 

○○にコミットする!
 もうすぐ七夕を迎えますが、皆さんお元気にご活躍のこととお喜び申し上げます。ところで皆さんはどの季節が好きですか?私は、高校野球が本番を迎える夏が好きです。今月はいよいよ第100回全国高校野球選手権神奈川大会が始まります。今年は100年を記念して、県内を南北に分け、2チームが全国大会に出場します。県西部の高校が出場する確率が上がるように、「東西」で分けていただけると良かったな〜とボヤいているところですが、3年生にとっては高校生活最後の大会です。松田町出身の選手が栄光をつかめるよう、心からエールを送ります。
 さて、某Cmの 「○○にコミットする」 という言葉を皆さまご存知かと思いますが、ビジネスにおいて「 コミットする」 という言葉は「責任の伴った約束をすること」「目的に対し積極的に関わること」を意味するようです。「 コミットする」 ことには、責任に加えてリスクやプレッシャーが伴い、コミットしない人と比べれば、仕事量は格段に増えます。自信を持ち、辛抱強く成功を目指して常に積極的に関わることは、なかなか困難です 。 (´・ω・`)
 町長としての私の仕事は、 「フルコミット」が基本であり、「全力で関わる」「全責任を負う」「最大の決意表明」「期限内達成」が求められます。本年度は平成31年度から8年間に渡る「第6次総合計画」を策定します。持続可能な行政経営の道しるべとして、町民の皆さんの「想いの実現」にコミットする計画(物語)とすべく推進いたします。皆さんも 松田創生物語の主人公 として独自の想いを実現すべく ○○にコミット されてはいかがでしょうか?

平成30年広報まつだ6月号より 

―二宮尊徳翁(おう)の言葉より― 経済無き道徳は寝言である!

 大輪のアジサイが咲く季節となりましたが、町民の皆さんにおかれましては益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。来年5月には平成の時代が終わり、10月には消費税増税が予定されるなど、我々の生活にも少なからず変化が出ることが推測されますが、皆さんが安心して住み続けられる町となるよう、社会情勢の変動に対し、常に先んじて対応するよう取り組んでまいります。
 今年は明治維新から150年目を迎え、小田原が北条氏の本拠となってから500年目という節目の年でもあります。500年前から未来へ向けて刻一刻と歴史が刻まれたその延長上に、現代があることに思いをはせると、我々現代に生きる人間が未来のために「今、何をすべきかを常に考え、最善の方法で実行する事」が必要であり、使命でもあると再認識します。
 小田原の偉人・二宮尊徳翁は、江戸時代において農村改革の指導者として、常に夢や未来を明確に描き、経世済民(けいせいさいみん)を実践し、現場実践主義で堅実に課題解決を行いました。尊徳翁の言葉で「道徳なき経済は犯罪であり 経済無き道徳は寝言である」という言葉があります。「社会通念上やってはいけないことを通じてお金を得るのは悪である。ただ、経済がなく、お金をしっかりと稼げないような事では、議論として成立しない」と解釈できます。自治体も同じく、『現場実践主義による持続可能な自治体経営』なしには、町が途絶えてしまう可能性があります。経済を活性化するため、今後も町民の皆さんと一緒に、さまざまな課題を解決し、夢や目標に向かって挑戦し汗をかく松田町』 であるように、引き続きまい進してまいります!

平成30年広報まつだ5月号より

現場力=決断力

 五月晴れの空に鯉のぼりが悠々と舞い、新緑のまぶしい季節、町民の皆さんにおかれましては益々お元気でお過ごしのことと存じます。新年度が始まり早1か月、目標に向かってさまざまな挑戦もスタートしているのではないでしょうか。挑戦する中、思い通りにいくことばかりではありません。そんな時は、必ず誰か助けてくれる方がいることを思い出してください。「正」しいという字は「一」度、立ち「止」まると書きます。勇気を持って一度立ち止まり、周りの方に相談し夢に向かって正しい方向へ歩みを進めてください。皆さんの活躍や夢の実現をご祈念申し上げます。

 さて、夢や目標を「絵に描いた餅」で終わらせないためには、未来を見据えた『先見性』や実行に必要な『緻密な計画』など「未来をデザインする力(=町民力)」の向上が不可欠です。 このたび制定された自治基本条例に協働(連携・協力)という言葉があります。この言葉を私流に言い換えると「町民の皆さんはチーム松田町の一員であり主役。開示された情報を共有し、相互理解のもとに次世代のために一丸となって町の課題を解決していこう!」ということです。そこで必要なのは計画立案から実行に至るまでの『現場力』です。現場力にはその場での迅速な『決断力』も必要となり、多くの選択肢の中から最善の決断を行うためには、色々な経験値に勝るものはありません。

 私は行政の長としての経験が少ない分、多くの方に助言を頂きながら松田町を良くする事だけを考えて来ました。今後もこの思いを胸に『町民の声』 に耳を傾け、『現場力』を磨いてまいりますので引き続きご指導・ご鞭撻をお願い申し上げます。

平成30年広報まつだ4月号より

願い(未来との約束)=「想いと行動」

 春暖の候、町民の皆さんにおかれましては益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。また、進学や就職など4月から新生活を迎える学生や新社会人の方、誠におめでとうございます。
 先月3月11日に、陸前高田市で執り行われた東日本大震災追悼式に参列させていただきました。松田町生まれの戸羽市長をはじめ、職員や関係者のご尽力により、まちの復興は着実に進んでいました。ただ、約1600名の方が亡くなられ、約200名の方が未だに行方不明という現実はあまりにも重く、目に見えない心の復興支援が今後も必要であると感じました。松田町としても震災を風化させないよう、引き続きさまざまな支援に取り組んでまいります。
 さて、自治体にはそれぞれ固有の課題や願いがありますが、私は「松田町が井の中の蛙であってはならず」という想いから、町外との交流による、時代に対応した町政運営に取り組んでまいりました。新しい経営感覚で知恵を出し合う事で消滅可能性都市から脱却し、持続可能な町政運営が出来ると考えています。そのためには本気で町を想い行動する人財 が必要です。また、未来との約束とも言える願いを叶えるためには想いだけ、行動だけでは足りず、想いと行動が一つになった時に、初めて実現に近づくことができます。我々は、今春門出を迎える皆さんの願いを叶えるためにも、安心して生活が出来る住環境を整えふるさと松田への郷土愛を育むべく、今年度も協働・連携協力を重視したまちづくりを推進しますので、今後ともご支援ご協力賜りますようお願い申し上げます。