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令和3年度町長コラム 鼓動~コドウ~

印刷用ページを表示する 掲載日:2021年10月1日更新

令和3年広報まつだ10月号より ~3期目への抱負~

 町民の想い(民意)が町の未来を拓く!創る!! 

 清秋の候、松田山中腹にある松田町の新名所「コキアの里」では、コキアが赤く色づき始めた今日この頃、町民の皆さまにおかれましては、ますますご清栄のことと心からお慶び申し上げます。
 この度の町長選挙におきまして、三度、町長として町政を担わせていただくことになりました。
 2期8年の間、これまで残されていた大きな課題に対峙し、町内外の皆さまからさまざまなご指導・ご協力を賜りながら、課題解決に取り組んでまいりました。さらには、約1年半以上も続くコロナ禍において、町民の皆さまの安心した暮らしや生活、経済を守るため、新型コロナ対策を最優先に取り組み、それらを含めた「確かな実績」が認められた民意に対して心から感謝と御礼を申し上げます。
 さて、私は、2013年に国立社会保障・人口問題研究所が松田町を”消滅可能性都市”と発表されてから、少子高齢化による人口減少の抑制と町の魅力向上のために知恵を出し、人脈を創り、官民連携によるまちづくりを推進してまいりました。
 町の”未来予想図”として総合計画を策定しています。現在は、平成31年から令和8年までの8年間の第6次総合計画に示されている事業を行っていますが、第5次総合計画でも同様に”新松田駅周辺整備”について町民皆さまからの要望が突出していました。私は就任以来、新松田駅周辺整備は”誰が町長であっても強力に推進すべき事業”と捉えこれまで準備を進めてまいりました。
 ただし、この事業を進めるには、新松田駅南口のように一部事業が止まってしまうような取り組みでは”夢を叶えることができない”ため、各種権利者の皆さまとの信頼関係の構築から始め、丁寧に説明し慎重に進めてまいりましたので当然、時間がかかることは承知していました。
 駅周辺整備事業へ本格的に着手するまでの間、2つの駅を中心に”東西南北の事業”としてまちづくりを行ってまいりました。東に県立足柄上病院と松田幼稚園、西に松田小学校と松田さくら保育園、北に生涯学習センター(旧町民文化センター)となのはな保育園と松田山、南にsuprapoと町体育館、健康福祉センターやパークゴルフ場などの施設環境整備などを行いました。更には、高齢者福祉事業の充実や子育て世代への支援、有害鳥獣やヤマビル対策、町有施設の官民連携事業による活性化など町民の皆さまとともに町の魅力を向上させ、人口減少の抑制に取り組んでまいりました。
 
 さあ!いよいよです!
 子どもから高齢者まで松田町民の願いであり町の魅力を最大限に向上させる新松田駅周辺整備事業を本格的に具体的に進めていく時がまいりました。
 私が考える”チルドレンファースト(子ども達が住みたい・子ども目線のまちづくり)”は、子ども達が、子育て世代になった時に、幼少時代に育った環境に戻り、親子3世代が松田町に住むことにより”親やおじいちゃん・おばあちゃんも安心して暮らせる”ことにつながります。そのためにも町民要望が高い、”新松田駅周辺整備事業の推進”が必要不可欠なのです!
 現在、松田小学校を全国3例目となる木造3階建て校舎の来春の完成を目指して進行しながら、新型コロナ対策を行っています。大型事業の完成とコロナ禍の収束後の対応は、私が責任を持って町民の命・生活を守り、地域経済の回復に全力を尽くします。駅周辺整備事業は、今年スタートしても完了は令和15年頃になります。「まちづくりには、即完成するような魔法はありません。」SDGs未来都市として、17のゴールがつまった第6次総合計画とデジタル&グリーン化を推進し、コロナ対応を行いつつ、未来を担う子どもたちや町民の長年の夢の実現に向け、取り組んでいくことをお約束しまして就任のごあいさつといたします。
 引き続き町民皆さまのご理解・ご協力のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。

令和3年広報まつだ9月号より

~夢の途中~

 「暑さ寒さも彼岸まで」と言うように少し涼しさを感じる今日この頃、町民の皆さんにおかれましては、お元気にお過ごしのこととお喜び申し上げます。
 8月は豪雨により、神山地区の県道の崩落や町道への土砂流出などが発生しましたが、幸いにも人命への影響がなく安堵しています。今後も同様の災害を想定し、安全・安心に暮らせるように事前の対応を行ってまいります。また、県内に緊急事態宣言が発出され、1か月以上の間、一般的な生活に制限がかかり、非常に暮らしにくい時期をお過ごしだったことと存じます。コロナ対策は、最優先に取り組む課題です。引き続き徹底的に取り組み、町民の皆さまの生命と暮らし、地域経済の回復に向けて、全力で対応してまいります。
 さて、東京オリンピックが8月8日に閉会しました。選手の皆さまにとっては、これまでの成果を発揮する大切なステージであり、夢への挑戦の場でもあります。今大会に出場した若い選手が次のオリンピックを見据えた発言において、「オリンピックでの借りはオリンピックで返す」という力強さと若いからこそ次への可能性も大いに期待を抱き、常に夢を追い求めるアスリートの貪欲さが感じられ、私自身も身が引き締まる思いでした。若い選手にとっては、まだ”夢の途中”なのが印象に残りました。
 4年に1度といった様々な節目の中には、オリンピック選手のように4年間の成果を発揮する時もあれば、次の4年間のビジョンや約束を発信し、”夢や思い””カタチ”として叶える4年間となる時もあります。”夢の実現”のタイミングは違えども、それぞれ”夢追い人”として、常に”夢の途中”にいることは同じ感覚だと思います。それぞれが持つ夢を”夢で終わらせない”諦めない姿勢と行動がもっとも大切だと考えます。その点では、松田町もまだまだ”夢の途中”です。
 町民皆さまと一緒に、夢が実現するまで”終わらない歌”を歌いましょう!
 引き続き、ご指導・ご鞭撻を何卒よろしくお願い申し上げます。

令和3年広報まつだ8月号より

“四年に一度”~努力は報われる~

 夏の日差しが眩しく感じるこの頃、今年も暑い夏がやってきました。コロナ禍で制限される中、頑張ってきた高校球児にエールを贈ります。
 新型コロナウイルス対策の切り札としてワクチン接種を進めていますが、本年7月末までに65歳以上の希望者へのワクチン接種がほぼ完了しました。6月下旬から町内での公的活動を担っている自治会役員や教育従事者、消防団や交通指導隊とその家族などへの先行接種を開始し、7月上旬には64歳以下の方への接種を順次進めています。
 松田町が他の自治体よりも早い理由は、災害と同様の危機感を持ち町民の皆さまが不安にならないよう常に一歩先を見据えた準備と配慮を行ったことにより、医療従事者と町民、役場の三者の理解と協力が一丸となって得られた結果です。
 今後、国からのワクチン供給スピードが遅くなりますが、一日でも早く町民皆さまが安心した生活がおくれるよう10月末の接種完了を目指し、引き続きワクチンの確保・接種に取り組んでまいります。
 さて東京オリンピックが7月23日に開幕しました。昨年はコロナの影響により延期となりましたが、一年延期されたことで夢を叶えた水泳競技の池江璃花子選手は、闘病・リハビリを経て「自分の努力を信じトライ」した結果、見事に日本代表選手となりました。4年に一度のオリンピックに懸ける想い、精神的な強さは、それまでに積み重ねてきた「努力」と「自信」があるからこそです。私は、「不可能を可能できる」のは常に「熱い志」を持ち「諦めない人」だと思っています。
 私もオリンピック選手を見習い「努力を惜しまず熱い志」をもって「町民一丸」でコロナ禍を乗り切り、町民皆さまが安全・安心で安定した生活が送れるよう、しっかりとした町政運営に取り組んでまいります。引き続き、ご指導・ご鞭撻を何卒宜しくお願いいたします。

令和3年広報まつだ7月号より

”こどもの笑顔・声が聞こえる幸せのまち”

 コロナ禍の影響により、町民の皆さまの生活と地域経済への制限が続いておりますが、お元気でお過ごしのことと存じます。
 皆さまの日頃からの感染予防対策により、町内での市中感染はほぼゼロに等しい状況にあります。ワクチン接種に関しても、5月上旬に始めた65歳以上の接種は、上群の中でもいち早く完了に近づき、65歳未満の方の公共性が高い職種の皆さまの接種も開始しています。今後接種が進むことで、一日も早く、町民の生活や地域経済の賑わいが戻ることを期待しています。 
 さて、新型コロナの影響は、子どものたちの学習や生活環境に大きな影響を及ぼしていることから、町では、教育委員会と保育園・幼稚園・小中学校との間で慎重に調整を行い、学びと居場所の確保に全力を尽くしています。
 現在、町の人口・世帯の状況は、若い方が首都圏へ行き、高齢者だけの世帯が増えてきています。その分、もしもの時に守ってくれる親類などが近くにいないことが、高齢者の皆さまにとって、生活上での不安や心配事ではないかと危惧しています。
 私は、子や孫たちが、子どもの頃に楽しく過ごした記憶を忘れずに、一緒に近くに住むことが、高齢者にとって一番の安心につながると信じています。子どもたちの笑顔が見え、楽しそうな声が聞こえるまちになれば、高齢者がさらに元気になる「笑顔あふれる幸せのまち」になります。
 まずはコロナに打ち勝ち、その先に続く未来を担う子どもたちが住みたくなる町になるよう、責任をもってコロナ対策・ワクチン接種を強力に進めてまいります。 町の発展、生活・経済の復興のため、引き続き、皆さまのご理解・ご支援を何卒よろしくお願い申し上げます。

令和3年広報まつだ6月号より

”おかげさま””おかげさま”

 あじさいが可憐な花を開き始めたこのごろ、町民の皆さまにおかれましては、お健やかにお過ごしのことと存じます。
 町民文化センターは、本年4月から松田町生涯学習センターに名称が変わり、7月には創設40周年を迎え、記念イベントの際に施設の愛称を発表する予定です。
 同センターの老朽化による様々な影響を改善するため、国の地方創生拠点整備交付金の採択を受け設置したオリンピック種目であるスポーツクライミング施設をめぐり、あるTV番組にて町のPR不足により同センター外壁の施設利用者が少なかったことから”税金のムダ”という趣旨での放送がなされました。室内大ホールにも同様の施設が設置されており、3年間で約750人が利用していることには触れることなく放送されました。しかし、TV番組コメンテーターからは、「着眼点は良い。この番組がよい宣伝だと思って頑張ってほしい」とのエールも頂きました。
 この事業による効果は、”新たな賑わいの創出”だけでなく、”外壁などの補強により雨漏りがが改善”され、”おかげさまで”長年の懸案事項解消にも一役担いました。今やメディアの発信力の”おかげさま”にて放送以来問い合わせが増え、5月に行った外壁クライミング施設を使ったイベントの際には、子どもから大人まで1日約50人程の参加者にて大変賑わいました。また別のTV番組では、町内の酒造会社の酒粕を使った”美容マスク”を取り上げていただき、地元資源の有効活用による美容と健康への町の取り組みもご紹介いただきました。
 今回は”ムダの価値観”を問われているのではないか?と。その”おかげさま”にて、町が更に成長するキッカケを頂くことができました。”民主主義に100点は無い”と聞いたことがありますが、今後も知恵と工夫により”満点”を目指して行政運営に取り組んでまいります。
 引き続き町民皆さまのお力添えを何卒よろしくお願いいたします。

令和3年広報まつだ5月号より

誰ひとり取り残さない~ワクチン接種大作戦スタート~

 風薫る五月、町民の皆さまにおかれましては、お元気にお過ごしのこととお喜び申し上げます。
 町では新型コロナによる未曾有の国難に対し、過去にない”ワクチン接種大作戦”を迅速かつ確実に行うために、これまでの経験を駆使し、知恵と工夫を凝らした”準備”を行ってまいりました。今回、医療従事者と高齢者施設入所者、65歳以上の基礎疾患をお持ちの方を優先的に5月10日から接種がスタートいたします。
 今回のワクチンは”接種することで重症化しにくい”と言われていることから多くの町民が希望されています。スムーズな接種を行うためには住民と行政とが情報共有・交換を行い、課題の解消を行うこと、さらには”自治会内でのお声かけ”により、ワクチン接種を希望される皆さまが一緒に接種会場に行かれるなど地域での協力体制ができると安心感が生まれます。接種会場は、集団接種が大井町と山北町の会場、個別接種は、町内4つの医療機関のご協力による個別接種と巡回接種も行い、接種希望者を”取り残さない”ようきめ細かな配慮と迅速な接種が可能となるよう準備を整えています。当然、無料タクシーでの移動手段確保も行います。
 対象者皆さまの接種が可能となるまでの間は、これまで同様に”咳エチケットを遵守・3密を避ける”また”免疫力アップ”に必要な食事と適度な運動などを行いつつ、今しばらくお待ちくださいますよう何卒よろしくお願いいたします。

令和3年広報まつだ4月号より

“町の未来へのトビラを拓くのは誰?”

 桜花爛漫の好季を迎えました。町民の皆さまにおかれましては、お健やかにお過ごしのこととお喜び申し上げます。
 新型コロナウイルスの影響により、今なお住民の生命を脅かし、生活にも自粛などが続いている状況の中、“自らが未来へのトビラ”を拓き、進学や就職など新たな可能性を信じ、未来へ飛び立つ全ての皆さまにエールを贈ります。
 さて松田町3月議会において、町の“未来を拓くトビラ”である事業として、7年半前に私が町長に就任後、駅利用者の交通事故の危険性排除と利便性の向上を図ってほしいという願いを叶えるため、今日に至るまで、常に議会承認を受け関係する皆さまと丁寧に進めてきた新松田駅周辺整備事業を本格化させるための予算を議会に提案しました。しかし、町議会は“時期尚早である“ということを理由に予算を削除したため“未来へのトビラが閉ざされました”。
 この事業は “町の未来予想図”である“第6次総合計画”の策定にあたり、約3年前に町民の皆さまからいただいたアンケートなどでも上位で、10年前に策定した第5次総合計画においても、多くの希望があり、議会が決定した総合計画の中でも最も重要な事業であることは承知されています。本事業には町民の皆さまの積年の想いを確実にカタチにするため、現在事業がストップしている駅南口整備と同様の事業手法を取らず、駅北口整備に関係する地権者の皆さまや公共交通などの企業さま、国や県の担当部局の皆さまなどとの協議や計画策定に関する予算を約5年間、毎年、議会による予算議決を仰ぎながら丁寧に時間をかけ進めてまいりました。
 また、現在に至るまでには、大きな責任と期待を背負い、多くの時間と費用を費やし、更には関係する皆さまとの信頼関係の構築を重ねてまいりましたが、ご期待に添える結果に至らず、これまでご尽力くださいました関係者の皆さまにご心配をかける残念な結果となりました。
 新松田駅周辺整備事業は、県西地域の北の玄関口として整備を行うことはもちろん、松田町民だけでなく、このエリアに住む皆さまの積年の願い・夢でもあります。
 今後は、今日までご尽力くださった関係する皆さまのご理解・ご協力を無駄にしないよう丁寧な対応を行い、一度失った信頼を取り戻すには、時間がかかりますが、松田町の“未来へのトビラを拓く”準備を再度構築してまいります。
 実際に夢を叶えるために“未来へのトビラを拓く”のは、“自信と勇気”を持った“町民の皆さま”だと思います。引き続きご指導・ご鞭撻を賜りますよう何卒よろしくお願いいたします。。