平成24年度まつだの四季フォトコンテスト結果

総評

　今回は作品のサイズを小さくしたため、昨年よりも多い430点の応募がありました。
特に春の風景には力作が多く、最終選考まで多くの作品が残りました。
　祭りの写真も、昨年よりシャッターチャンスも構成も優れた作品が多くあったのが印象に残りました。一方で夏の花火、冬のイルミネーションの作品も多く出品されたのですが、花火の写真の場合、多重露光の取り扱いをもう少し研究された方が、良い写真になる作品が多く見られました。
　また、イルミネーションの場合の色の調整、撮影の際のISO感度の上げ過ぎによる色の不的確さが目立つ作品が多かったのが残念に思いました。ぜひ、この点に留意されて、次回に向け素晴らしい作品を創作されますよう期待します。

公益社団法人 日本写真家協会会員　西岡 修

推薦

一見、平凡な写真に見えますが、この「しだれ桜」の古木と春のさわやかさが画面全体の明るさとして引き立っています。画面構成もなかなかなもので、人物の位置など同様の作品が多かった中で特に優れている作品です。

特選

富士山が注目される中、自然現象に関心が強かった24年度で、特にダイヤモンド富士の人気は高く、出品された作品も数多くありました。その中からこの写真を選んだのには、他の写真にない構成と着眼点にあります。このアングルは人工的なイメージの中に新しさを見つけた感があります。作品の写真を大きくすると、この写真の良さがよく出る秀作です。

特選

酒匂川に神輿が渡御する一瞬を的確に、しかも動感を巧みなカメラワークで撮った作品です。なんといっても、高速のシャッタースピードで、水しぶきの臨場感を出したところが評価できる優れた作品です。

入選

佳作